テレビも雑誌もSDG!小学生までSDGs!信用していないあの人までSDGs!
またあのカラフルなロゴ!
言われすぎて、実態がよくわからない…を通り越して怪しい!
このテーマを追い始めて3年目、残念ながら怪しさは増しているように感じます。
一方で企業は対策を強化。
本当に地球や未来にいい方向に舵を切るのなら、それは素晴らしいこと
しかし・・、悪意を持って(…とまではいかなくても)
マーケティングのネタにしてひと稼ぎ……!
なんて情報も多いい玉石混合の世界。
環境や未来にいいことをしたいーー!
という純粋な気持ちも狙われている!?私が疑った事例についてアップデートしたいと思います。企業側のみなさんにも本質的なSDGsを期待しています!
SDGsを怪しくする3つの『分からない』SDGsウォッシュに騙されない
SDGsウォッシュのせいでSDGs自体が怪しいものと捉えられがちです。SDGsウォッシュが生まれる背景にはSDGsの複雑さ・分かりにくさがあります。
SDGsを怪しくする3つの「分からない」
- 怪しい理由1.サステナブルって何?持続可能の概念が分からない
- 怪しい理由2.なんでみんな口裏合わせたように言うのか分からない
- 怪しい理由3. ぼんやりしてる上に17個!?目標が分からない
怪しい理由1.サステナブルって何?持続可能の概念が分からない
持続可能!?サステナブル?一言で言うと、地球生活、人類が続けられる状態
いやいや!マジです。地球総勢で頑張りましょう!
と、国連で地球人代表で決めたということ。
怪しい理由2.なんでみんな口裏合わせたように言うのか分からない
そしてなるべく多くの人が巻き込まれるように企業もちゃんと儲かる仕組みになっています。
ビジネスになるからこそ、見かけ上SDGsに取り組んでいるように見せている企業も大量に・・
企業の営業さんが虹色のバッジつけている方も多いですよね。
怪しい理由3. ぼんやりしてる上に17個!?目標が分からない!
17も目標、ぼんやりしているしよくわからない
人間、分からないものには敵意・嫌悪感を覚えます
それもそのはず、より多くの人が巻き込まれるように、あえて複雑に絡み合ってできているのです。たとえば…
- SDGs1の貧困問題ついて調べていればSDGs2の飢餓について考えざるを得ない
- SDGs8の経済成長働きがいを考えるにはSDGs5のジェンダー平等が無視できない
- SDGs13気候変動との因果関係にはSDGs14海の豊かさ、SDGs15陸の豊かさ
理系的にはもっときっちり分類したくなるのですが…
そう、分かりにくくて当然、、すべての目標が達成できるように複雑に絡み合っています。
関連記事>>歴史や17項目【個人で出来る事】ワーママ目線で総まとめ
SDGsウォッシュとは見かけのSDGs
このように分かりにくいSDGsの中に紛れているのがSDGsウォッシュです。
見かけだけのSDGsのことをSDGsウォッシュと呼び、語源は壁を塗って汚れを隠すホワイトウォッシュ。
分かりやすいのは、あからさまな誇大広告。
難しいのは、意図していなくて一見よさそうに見えても、別の観点からSDGsの理念に反してるよー!というケース。
平等をうたっているアパレルメーカーが、顧客満足の安い価格のために、海外の安い労働力を搾取していた件など、記憶に新しい。
会社資料のテンプレート、表紙にすでにSDGsロゴが印刷されてて、関係ある項目を残すように指示された。
最近はSDGsの概念は企業にとってもなくてはならないもの。消費者側もある程度詳しくないと、「なんとなくよさそう~」な気がして買ってしまいます。
少なくとも全く未来のことを考えずにSDGsや環境配慮をアピールしている商品は避けたいですよね
【SDGsウォッシュ】10の見分け方
よく言われるSDGsウォッシュ・グリーンウォッシュの見分け方
このSDGsウォッシュには有名な19の見分け方があります。
- 曖昧な言葉の使用 (エコフレンドリーとだけ書いてあったり)
- 行動の矛盾(環境汚染をしているのに環境配慮製品を売るなど)
- 暗示的な図 (環境配慮なイメージを使う)
- 不適切で的外れの主張 (一部の活動だけを誇張してアピールする)
- より悪いものから相対的に良くなったように見せる (環境配慮成分◎%増など・・)
- 全く説得力がない矛盾した表現 (エコフレンドリーなたばこ)
- まわりくどく、わかりにくい言葉 (バイオマスとか、専門用語も分かりにくいですよね)
- 架空の人の主張を使った捏造 (口コミ1位!とかも怪しい)
- 証拠がない(意外と見つけられないことも)
- 全くのウソ(言語道断!)
ちなみに出典は英フテラ社の「The Greenwash Guide」私はバウンドさんの書籍(60分でわかる! SDGs 超入門 [ バウンド / 監修:功能聡子 ])が分かりやすかったので参考にしています。
しかしこれ、ビジネスよりの本でして、当然、企業側もこういった本を参考にしています。
本心では・・と思っても、自社製品売り上げのために少し誇張してSDGsや環境配慮を歌ってしまうことは・・ある。
何かを紹介するときは企業側、消費者側の調査をするようにしています。何らかの指摘している人がいるから必ずしも悪いというわけではないですが、生の声と客観的な判断は大事だなと思っています。
大事なのは、その製品・サービスで不幸になる人はいないかな?という視点です。
企業の頭のいい人達が考えているマーケティング、いいところはアピールされていて判断ができません。SDGsの知識をある程度もっておけば、
「これではプラスチックのゴミが増えて温暖化が進みそうだな」、とか、「こんなに安いなんて海外の労働力を搾取しているのでは」……とか判断が少しできるようになります。
転職サイトの口コミ、従業員のコメントからブラック体質なんかが見えてくると・・やめておいた方がいいな…と感じるケースもあります。(※もちろん個人の感情なのでブレはあると思います)
自社の従業員にやさしくできない企業がよその人にやさしくできません
私がSDGsウォッシュを疑った5事例
次に具体的な事例を示したいと思いますが、確証がなく、名誉棄損になるといけないので具体的な名前は伏せますね。考え方の参考になると嬉しいです。
あくまで個人的な見解です!
私が疑うポイント・・やっぱり、誇張!曖昧!矛盾!+安い!
- やたらSDGsアピールがされている(本来アピールするものではないはず!)
- 特定の目標のみ主張する (複雑に絡むため、1つの目標では完結しないはず)
- 安さアピールが激しい (その安価はどこから来てるのだろう)
- 過去の事例を認識していない (過去は過去。でも認識はしていて欲しい)
- 矛盾について説明ができない(相反することはあっても、説明や改善案は提示できるはず)
【投資商品】ESG投資について熱心に説明してくれたとある銀行
大手メガバンクが脱炭素を謳いながら、石炭発電への融資を積極的に行っていたことが話題になったことで、最近は考え方の見直しもされているという銀行さん。
私がお世話になっているとある銀行。行員全員がSDGsバッジをつけていて、配られる資料のいたるところにもSDGsマークが。ノベルティですどんどん持って行ってください!と明らかに使い捨てのプラ製品たち。
みなさんバッチつけられているんですね
つけなきゃいけない規則になっていまして、向きとかも決まってるんですよ
ノベルティそのものを減らすことやプラを使わない話題にはならないですか?
会社の方針ですので・・
本質からズレている・・。これから前向きな取り組みをしてくれることを期待。
【とある素材屋】過去の公害に関して触れないメーカー企業
ネットでもすぐに情報収集できる時代。少し調べてみると過去の不正や環境汚染に関しても知ることができます。
とある担当者とSDGsを謳う環境配慮製品に関する打ち合わせをしていたとき。ふとその会社が過去に起こした環境汚染の話題に。
え、その件、私もよく知らないんでアハハ・・
担当者の問題かも知らないけど、大事な話。
【消費財】環境配慮製品を押し売りしてくる営業
環境配慮の製品を取り扱いされていて、問い合わせをしたらコンタクトしてきた営業さん。とにかく大量に売ろうとしてきて、安い、環境にいいといえばお客さんにも売れますよ!と安さアピール。しばらく考えたいので・・と言っても何度も電話をかけてきます。
この新製品を逃すとチャンスに乗り遅れますよ。
そもそも大量消費をそんなに押し付けてくるのはどうなの?
【産業資材】環境配慮成分○%?そのせいでリサイクルできなくなっている・・
リサイクル率の高い製品に、天然成分を混ぜて、環境配慮成分◎%と売り出しているとある製品。
ぱっと見よさそうに見えるけど、そのせいでリサイクルできなくなっている。HPを見ると、SDGsアイコンが所狭しと並ぶ。
【食料品店】やたらおまけたくさんくれる・・
袋はいらないのに、「うちの袋は環境配慮なんで!」と2枚も3枚もくれる。
そしてスプーンに・・おまけもたくさんくれる。
まとめ
SDGsは複雑にからみあうがゆえに、全体を把握していないと分かりにくい。なんとなく全体像を知っておくと対策しやすくなります。企業の方にもぜひ頑張っていただきたいものです。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
もう少し学んでみたいなと思った方は資格試験などもお勧めです。
>>【SDGs】関連の資格まとめ『難易度』『所要時間』『アピール度』『費用』何を重視?
最近は家で発電をするなど楽しくゆる~くSDGsについて考えています。お手軽でお勧めです。