結婚すると女性が名前を変えることが大多数の日本。私を含め、ビジネスネームは旧姓で通すことも増えてきました。
しかし、変化の多いこの時代!育児、転職といった変化の場面で、やっぱり職場でも名前を変える?変えない?の選択肢、忘れたころにやってきます。
好きな人の名字に自分の名前をあてはめてドキドキしていた小学生時代なんていつのこと・・
私は11年間旧姓で通してきたのですが、そこで感じたメリット・デメリットまた旧姓にまつわるエピソードなどを記載したいと思います。
旧姓で仕事した11年間、メリットもあればデメリットも。
その時は軽い気持ちで決めてしまいがちな旧姓使用ですが、一度替えてしまうと戻すことは不可能なため、慎重に考えておきたいところです。
旧姓使用を続けてよかった・・実感したメリット
- 仕事の実績がそのまま残る(受賞・特許など)
- 取引先や社内での混乱が生じない
- 仕事と家庭のオンオフが切り替えられる
- また名前が変わったら・・の心配は不要!
やはりまず大きいのはビジネス上のメリット。
1.仕事の実績がそのまま残る
蓄積してきた受賞歴や執筆なども、誰が見ても同じ人だと分かります。
技術者だと特許や論文を検索されるケースも多い
さらに私は実に平凡な名字(戸籍名も旧姓も・・)なので、印象に残りにくいため同じ名前が助かる!
2.取引先や社内での混乱が生じない
社内は名字が変わればその旨お伝えすればいいですが、仕事上の取引先の人にまで説明するのも大変です、先方が混乱してしまうかもしれません。
そもそも社外の人と私的な話をしたくないかなぁ
一方で戸籍名の方がインパクトがあって覚えてもらいやすく、てビジネス上もメリットあるから変えるパターンも
3. 意外なメリット、仕事のオンオフが付きやすい
その他に意外なメリットが、仕事上のオンオフが付きやすいということ。小さい子を抱えていると仕事中にふと育児のことを思い出したり、逆に早く帰って仕事のことを思い出してしまうこともあります。名前を使い分けていると今は仕事モード!今は育児モード!と切り替えることができます。
4.また名字が変わったら・・?を考えなくて良い
最後に、考えたくないけど、3組に1組は離婚するといわれるこの世の中。たださえ大変なのに、名前が旧姓に戻ることを説明して回るのも、元戸籍名で仕事をすることも・・どちらも考えただけでしんどい・・!
旧姓使用を続けて微妙だった・・実感したデメリット
一方でデメリットは・・というと、変に気を使われてしまう事や、職場以外のシーンとの混乱があります。
- 海外出張は不便
- 職場や保育園、学校での混乱
- 結婚していないの?と妙に気を使われる(特に年配の男性)
- 転職で説明するのがメンドウ
私がデメリットとして感じた順に記載すると・・
1.海外出張(特に滞在)は不便
海外に行くことがある仕事をしていたので、会社の手続き関係でちょっと不便でした。
日本と違って旧姓使用が一般的ではない国が多いため、仕事の名前と契約やクレジットカードの名前が違うことで「?」となるケースがあります。
渡航先に日本のルールや自分の事をよく知っている人がいればいいのですが、いない場合注意が必要です。
私の場合、渡航先の会社で家を借りるときに、会社が手配した名前と違う、パスポートと名前が違う、などで手続きに時間がかかりました。
とはいっても、最初に説明しておけば、大きな混乱はなく乗り越えることができそうです。
2020年から、戸籍謄本等の提示で、パスポートにも旧姓併記が可能になりました。
2.保育園や学校と職場で混乱する
職場で正式な書類が配られる際など、戸籍名が記載されるため、これ誰?となることがあります。
慣れてしまえば、これは〇〇さんね!となりますが、少しだけ手間をかけてるな、という感触はあります。
また、子供が生まれてからの話。
自分の名前は旧姓でいいのですが、子供はもれなく正式な姓となります。
やむを得ず、保育園から職場に電話がかかってくることもありますが、保育園で旧姓が何かなんて意識していません。自分のことを示すのに混乱することがあり得ます。
まれに自分も混乱することが、、、(↓のエピソード)
概ね旧姓に変更してすぐや、子供が保育園に通い始めてすぐなど、慣れてしまえば大きな混乱はないと思います。
3.結婚していないの?と妙に気を使われる(特に年配の男性)
旧姓のままでいると、「結婚していない」「離婚した」と思われて、妙に気を使われることがあります。
向こうはただの親心・・
特に年配の先輩に多いのですが・・時代と共に変わるのかなぁ・・
4.転職で説明するのがメンドウ
私の場合、働いている間は迷うこともなく、転職字に実際に旧姓で転職できるの!?と悩みました。
ただでさえ、気疲れする転職・・・
転職時の旧姓に関する記事はコチラ↓をご参照ください。
関連記事>>転職で旧姓は使える?【出鼻をくじかれた…!】専門職の私の体験談
育児・転職・同窓会・・状況ごとの泣ける笑える?エピソード
旧姓を使っていてどんなことにエピソードがあったか・・この長くて短い11年を思い出してみました。
一番混同しやすい育児!
忙しき母の日常、朝は保育園→ダッシュ→仕事→ダッシュ→保育園・・通勤時間があれば気持ちを切り替えることができますが、何度かあったのは仕事中の職場への電話の際に混乱してしまうこと。
こんな時に限って携帯の電源が切れていたりするのです。。
××保育園です。△△(戸籍名)さんいらっしゃいますかー
ん?いませんが、、、、あ、●●さん(旧姓)ですね
●●(旧姓)です、あっじゃなくて△△(戸籍名)です。熱出しちゃったんですね・・急いで帰りますのでよろしくお願いします。
先輩、これだけやって帰ります。残りは△△(戸籍名)のメモをはって、いや●●(旧姓)で、、
さらに、
後輩ちゃん、すみません、ママちょっと先に帰るので・・(ひーーーー!ママと言ってしまった。赤面)
ほんとにこんなことが、育休明け何度かありました。ママは恥ずかしかった・・在宅ワークが増えるとより混乱が生じがちです。
さらに、仕事の友達とプライベートで合ったり、会議をのぞいた子供が不思議がってくることもありましたが・・
ママって●●(旧姓)なの・・?
こちらはしっかり説明してあげれば問題なし(だと思う)
誰にも相談できない転職
一方で誰にも相談できない悩みがあります。それは転職。会社の人にも相談できず、エージェントに相談したりするわけですが・・
まず、メールとかサイト登録から旧姓・戸籍名どっちを使えばいいのか分からない
という混乱から始まり、私用メールはそもそも登録が戸籍名だったり、地味にエネルギーを使いました。結果として私は旧姓で転職をしていますが、途中のプロセスでは戸籍名を使っています。
仕事も慣れてやっと旧姓で落ち着いていたのに、またこの問題が再燃するとは、正直すごく不便!だし経験してない人には分からない~~~!と思いました。
関連記事>>転職で旧姓は使える?【出鼻をくじかれた…!】専門職の私の体験談
変に気を使われる同窓会
私は理系の研究室を出たのですが、大学の同窓会では仕事上でつながりのあるようなケースもあるのでビジネスネーム(旧姓)で出席します。
まず最初に周りで名前が違う人がいると結婚の話題になりがちです。そんな中で、戸籍名で通している女性がいると・・聞いちゃいけない雰囲気になります。
自分から私も結婚しました!と手を挙げるのも違和感あるし・・
まとめ:疲れるエピソードはあるも…旧姓使用で大きな問題はなし
なんでこんなに名前を変えた側(しかも多くの場合暗黙の了解で女性)が疲れるのー!?笑、と叫びたくもなりますが、思い返してみればささいな事だったかな?とも。
この経験が少しでも誰かのお役に立てたようであれば幸いです。
ここまで読んでいただきありがとうございました。