ワーママ転職を経験して、気づけばはや2年・・思い出してみると、さあ履歴書を書くぞ!と最初に戸惑ったのがこの旧姓の問題。
旧姓で転職しましたが、履歴書は戸籍名で書きました。
でもこの結論に至るまでが結構メンドウ!でした。決意したはずの転職を一瞬やめたくなったり・・
転職をそろそろしたいけど、今の名字のまま転職できるのかな
と考えていらっしゃる方のために、専門職(技術職)で転職をした私の経験談を書きたいと思います。
みなさんが最初から出鼻をくじかれず、転職活動できますように!
転職後は旧姓で働くメリットも大きい、でも転職活動は戸籍名が標準
さて、転職活動をはじめてすぐ名前の壁に。
旧姓で働くこと自体は受け入れられてきており、特に大企業ともなると、私の世代(30代後半)では旧姓で働くこと自体は普通。
身の周りでも、感覚的に45歳くらいになると、グッと旦那さんの名字に変更している方の数が増えるイメージがあります。
少し古いデータですが、大企業ほど受け入れ体制が整っているらしい
【旧姓を認めている・条件付きで認めているとした企業の割合】
>>1000人以上規模:74%
>>10人未満~99人規模:32%~48%
内閣府旧姓使用の現状と課題に関する調査(平成28年)
転職しよう!と思って自分の情報を書くと、その時に自分って本当の名前じゃなかったんだ、と改めて思い知り
どっち書けばいいの!?戸籍名と両方書く欄を作ってほしい!!!
と怒りを覚えると同時に、あーマイノリティなんだなーと・・。ちなみに、知っていましたか?夫婦同姓が義務化されているのは日本だけ。まだまだ多様性に寛容な社会とは言えないのが現状・・。
履歴書に戸籍名を記載するべき理由
当時信頼していた転職エージェントさんや転職業界の友人に聞いても、
履歴書は戸籍名で書くようにアドバイスされました。
- 法律上は旧姓
- 会社によっては制度として取り入れていない可能性もある
本人確認証を出せと言われれば旧姓、いくら今その名前で仕事をしていても、虚偽の申告をすることは気が引けますよね、、!転職活動で信頼は第一。ここはやはり真実を書かざるを得ないところ。もやもやしながらも納得。
それでも履歴書に旧姓を記載したいと思った理由
それでも私は旧姓で転職活動がしたい!と思っていました。その理由は、、
- これまで気づいてきた人脈(特に社外の人は旧姓など知らない)を生かせる
- これまで書いてきた論文や特許の実績が出てこない
転職ってこれまでの実績をベースに評価してもらうものですし、評判や実績を事前に調べられないとも限りません。
その際に旧姓の私は前職に存在せず、特許も論文はヒットしないわけで、、
調査結果でも1位はダントツで改姓前から付き合いのある人に同一人物と認識してもらうため。第2位・3位は不便さが続きます。営業さんなどは相手に手間もかけてしまうので大きいですね。
【旧姓を通称として利用しようとしたきっかけ】
第1位:改姓前からつきあいのある仕事関係者に同一人物として認識してもらうため(73%)
第2位:取引先・社外の人に名前が変わったことを伝えなくてよいため(38%)
第3位:名刺やメールアドレスを変更しなくてよいため(36%)
内閣府旧姓使用の現状と課題に関する調査(平成28年)
なんとか旧姓の痕跡を!アドバイスされた「備考欄」の活用
私がごにゃごにゃ言っていたら、エージェントさんからは
- 履歴書の備考欄に書くこと
- 面接で伝えること
を提案されました。
「ご不便おかけしますが、これまでの人脈等も活用してまいりたく、旧姓の使用を希望しております。」と伝えることにしました。
転職活動してみた結果・・転職活動で旧姓は使えた?
サイトにはしぶしぶ旧姓で登録、履歴書は旧姓(備考欄に戸籍名記載)、面接は旧姓→戸籍名、最終的には旧姓転職に成功
すっごく違和感・・最終的に5-6個サイト登録しましたが、併記できるサイトはありませんでした。
新しいサービスとかだったら違うのかな?
アドバイス通り、「ご不便おかけしますが、旧姓(●●)の使用を希望しております」と記載。
Linked inは強引にビジネスネーム(戸籍名)という記載方法にしました。
関連記事>>実際に!【ワーママ転職】で私が使ったサイトとその感想(ほとんど辛口…!?)
その後、登録したエージェントや企業に直接聞く機会があったので一縷ののぞみをかけてしつこく聞いてみたのですが・・
戸籍名が基本です
そんなこと気にするの?みたいな反応に傷つくこともあればあれば、
ワーママ転職を応援する企業のエージェントさんから
すっごいお気持ち分かりますーーー!
と言ってもらえたのが励みになりました。孤独な転職活動、共感は嬉しいもの。
面接官の反応
面接では後になると言いにくくなるので、一番最初に伝えるようにしていました。拍子抜けするくらい
分かりました、そうですよね
みたいなケースが多かったです。最近は女性の管理職登用なんかも叫ばれているから案外普通なのかも。
まとめと選択的夫婦別性
結論としては・・残念ではあるものの
2022年現在、選択的夫婦別姓が議論されています。この流れで、旧姓をそのまま戸籍名として仕事をする人も出てくるかもしれませんね。
今後必ずしも大手エージェントさんを必ずしも通さない事も増えるかなぁと思っていて、私が次に転職活動するならリブズキャリアさんやリアルミーキャリアさんなど、女性目線で探せるサービスを使うかなぁ。
名前一つでも多様な考え方を受け入れてくれる姿勢があるかどうか、企業選びのポイントの一つになります。自分と価値観の合う会社を選べるといいですよね。
自分が夫婦別性にしたいか、と言われると正直複雑な気持ちです。ビジネスネームも戸籍名もなんでも”選べる”時代になってほしいなと思います。
あなたの転職活動がうまくいきますように!少しでも参考になったのであれば嬉しいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました!