小4の壁をきっかけに退職をあっさり決めてしまった私。でも決断にはやはり勇気と勢いが必要でした。
関連記事>>【転職ではなく退職】小4の壁超えた気は勘違い!?フルタイムはもう辞める!
頭の中では答えは出ていて、心は決めたものの、中々決断ができない。私ニートになるの?いや、ニートって34歳までらしい!

無職。。。専業主婦。。。!?
頭では決めていても、自分が何者でもなくなってしまう感じ…
そんなときに背中を押してくれた言葉、それはキャリアブレイクという言葉でした。5年前に転職したときはこんな素敵な言葉はなかったなと思います。
この記事では私の背中を押してくれたキャリアブレイクについて紹介したいと思います。少しでも勇気を持つきっかけになったら嬉しいなと思います。
- キャリアブレイクとは?”休職”や”休暇”とは違うのか
- 育児中のキャリアブレイク感じたメリットとデメリット
- 少なくとも私はキャリアブレイクという言葉に救われた
キャリアブレイクとは?休暇とは違うのか

日本では、仕事についていない期間のことをブランクと呼ばれ、かなーりネガティブなイメージがあります。一方、キャリアブレイクは同じ「働いていない期間」を示す言葉ではありますが、この期間をポジティブに捉えた呼び方です。
この概念を一番わかりやすくまとめられている、キャリアブレイク研究所のホームページから引用すると↓
キャリアブレイクは「離職・休職などを通じて一時的に雇用から離れ、人生と社会を見つめ直す期間」のことを指します。造語ではなく、欧州では一般的な文化で、旅、留学、自主的な挑戦、勉強やトレーニング、休養、療養、出産、子育て、家族のケアなど、過ごし方は様々です。
出展:キャリアブレイクポータル キャリアブレイク研究所
- 退職して世界旅行している人→キャリアブレイク中
- ハローワークに行っている人→キャリアブレイク中
- 病気でしばらく休職中の人→キャリアブレイク中
- 育児や介護に一旦専念している人→キャリアブレイク中

みーんなキャリアブレイク中!!
”休職”や”サバティカル休暇”とは違うのか
体調を崩して一定期間おやすみする休職、育児休職、これらは会社に雇用されたまま休む休職制度になります。

雇用保険もいただけてありがたい〜(育休経験者)
厳密には雇用から離れていないため、キャリアブレイクとは異なると考えられますが、一定期間雇用から切り離される状態ではあるため、”キャリアブレイク状態”ではあると言えます。

この期間に転職を決めた友人もいます
最近耳にするようになったサバティカル休暇も同じで、会社等に雇用されたまま休む休職制度

最近は大学の先生などで取るケースも
キャリアブレイクは、これらの休職や休暇とは異なり、基本的には会社等に籍は置かず、人生や社会を見つめ直す期間となります。
そうそう、「無職」になるのが怖かったんだな、と府に落ちが感覚がありました。

子供との時間を優先したい&会社に合わせすぎて自分が何をしたいか分からなくなってしまっているんだ
と気づき、なんだかスッキリした気持ちを今でも良く覚えています。
私も勇気をもらったオススメの書籍
キャリアブレイク研究の第一人者、北野先生のX(twitter)での発信を見かけたのがきっかけで書籍を購入して読みました。「無職」のネガティブなイメージを払拭したい方や休む勇気が欲しい方はぜひ手に取ってみてください。

私はこの本を、退職を言いた出す前に読んで勇気をもらいました。
案の定、退職を上司に打ち明ける際に

休職でいいんじゃない
と、言われましたが、強い意思で

いえ、退職します!!!!
ということが出来ました。
関連記事>>退職を切り出すタイミングは5ヶ月前で早すぎた!?【ワーママ専門職】
育児中のキャリアブレイクはメリットとデメリット

私は育児が理由でのお休みを選択しました。俗に言う”小4の壁”、学童には行きたくないという子どもの気持ちと、特に行き渋りの際など、どこかでずっと子供に対して抱えていた罪悪感がぴったり合いました。

家にいるだけで喜んでくれるなんて今だけ!?
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仕事の方はというと、おそらく世間から見ればキャリアウーマン。希望していなかった管理職にもなって感じる限界と違和感、そして大きなプロジェクトが終わって「やりきった感」もあって、退職を決意しました。
当然会社のメンバーはもちろん、身内からも「もったいない」の嵐の洗礼を受けましたが、ブレイクをしている中でたくさんの発見がありました。(継続中)
メリット | デメリット |
☆子供と向き合うことが出来る ☆仕事に関するストレスからの解放 ☆自分の時間を持てる ☆様々な働き方を知ることが出来る →やりたいことも見えてきてるかも | ★資産が目減りしていくストレス ★社会的信用が低い ★うっかりすると運動不足 |
育児中のキャリアブレイクのメリット
「時間がある」ということが最大のメリット。頭では分かっていても体感してみるとより強く感じます。
子供と向き合うことができる
これが一番大きい。子育ては期間限定。
- スーパーに一緒に行って料理を作る
- 宿題を見てあげることができる
- 習い事を仕事の都合ではなく”やりたいこと”軸で考えられる
- 一緒にゲームをする
- 夏休み、学童or塾漬けにしないですむ
些細なことも、ありがたく感じます。また、私が暇そうだからか、いろんな話をしてくれるようになったり、リクエストも増えたように思います。この安心感は大きいなぁと。忙しいと、子供なりに気を使っているのかなぁと感じたこともあったので。

どうでもいい話もしちゃう

こんなお料理つくってみたい!

どうせキャリアブレイクするなら、子供が頼ってくれる時期を選ぶのはお得!?
仕事に関するストレスから解放
私はありがたいことに仕事は比較的裁量もあり、子育てにも比較的理解のある職場にいたと思います。それでも、どうしてもストレスは隣り合わせ。
- 早く買えるために早く行きたいけど通勤電車が激混み、、
- 苦手な上司や取引先ともうまくやっていかなければならない
- 今は落ち着いている子供の行き渋りがまた出たらどの打ち合わせをキャンセルしようか
自分の時間ができる
後回しにしがちな自分の時間。映画を見たり、私の場合は趣味の音楽に打ち込んだり、「こういうこと好きだったなぁ」って自分らしさを取り戻していく感覚があります。

自分が満ちていると、子供にも優しく出来る
これは、紹介したキャリアブレイクの書籍の中でも触れられていました。
また、時間があることで、余計な保険に入っていたなぁとか、資産の見直しも進みました。

ファンドラップ無駄だった。。
様々な働き方を知ることが出来る
会社をやめたら専業主婦、とも限らず、正社員でも時間優先で働いている人、派遣、パート、業務委託で働くフリーランスの人、ほんとにいろんな働き方があるんだなぁ。ということを知りました。
しばらく家庭優先でいいなと思いつつ、学校に行っている時間などは余裕があるので、自分自身がどんな働き方をしていくか、まだ決まっていませんが自分らしさを大事に今後についても考えていきたいと前向きな気持になり情報収集を始めた最近です。
前回の転職時は、頭が「会社員!」で探していました。今後会社員以外の働き方についても、アップデートしていきたいと思います。
関連記事>>実際に【ワーママ転職】で私が使ったサイトとその感想(ほとんど辛口…!?)
育児中のキャリアブレイクのデメリット
一方で、「収入が途絶える」といういことは想像していたものの、ストレスではあります。
資産が目減りしていく感じがストレス
キャリアブレイクしてから、自分が「ケチになった….」と感じます!それもそのはず、お金は入ってこないのに税金は高い、時間があるからお金を使いたくなる!失業手当は全額税金の支払いに消えました。
関連記事>>育休、転職歴のあるワーママ【失業手当】結局いくらもらえる?(失業給付・失業保険)
2025年9月上旬現在は、株価が良いので実はあまり資産は減っていませんが、株の暴落が怖くなり、自分のリスク許容度も下がった気がしたので、配分の見直しなどしました。

ちなみに、インデックス積立しかしていませんでしたが、国債なども勉強して少し購入しました。よい勉強になりました。
また、今後子供の教育費にいくらかかるか分からないため、夫が身体を壊したら?海外留学することになったら?等、経済的な不安が一番大きいです。
社会的信用が低い
だいぶ、「キャリアブレイク」の言葉も広まってきてはいるものの、まだまだ世の中的には「無職」。家のローンをこれから申請することは出来ないだろうし、カードの審査も通らないだろうなと思います。職業欄を記載する機会は二度ありましたが(旅行帰りの税関申告と楽器店での不用品販売時)「無職」と書くことにやっぱり抵抗があります。

ゴールドカードの申請は、退職を決めたときにやっておいてよかったと思った

「会社員」って便利な言葉
うっかり運動不足
これは怠惰な私個人の問題…ですが、通勤しなくなった分、運動不足になりました。

最近は健康維持のために大事な時間!とスポーツセンターに足を運ぶようになりましたよ。
まだまだキャリアブレイク歴数カ月なので、また感じることがあればアップデートしたいと思います。
40代女性こそキャリアブレイク!少なくとも私は救われた

キャリアブレイクのメリット・デメリットについて触れてきましたが、私の身の回りの元会社の同僚等の間ではキャリアブレイクの認知度は半々といった印象です。もっと文化として浸透すると、私のような40代子持ち女性で、救われる人が多いのでは?と感じています。家庭かキャリアか、そんな簡単な二択ではなくて、もっとずっとずっと複雑。働き方というか生き方。
私もこれまでずっと働いてきて、技術者としての自分にもアイデンティティがあったため、いきなり『フルタイム管理職→主婦・無職』というのは大きく抵抗を感じました。
会社で言い出すにも、家で言い出すにも、何より自分を納得させるためにも『キャリアブレイク』という言葉・概念は私を大きく救ってくれました。そして、今少しずつ自分を取り戻している感覚が確かにあります。
書籍の中で紹介されている事例や一般的に聞くのは若い人が多いかな?という印象ですが、人生のライフイベントが重なる40代特に子持ち女性こそ、キャリアブレイクという言葉が広まればなぁ、と思うのでした。
ここまで読んでいただきありがとうございました。本、よかったら読んでみてください。
少しでも救われる人が増えますように…!